はじめに

「Road to TAO」をご覧くださりありがとうございます。

当サイトの管理人のHiroshiです。

当サイトでは、古代中国の昔から日本に伝えられてきた「タオ」の叡智とその実践・練習方法を紹介いたします。

タオとは、「道」のことです。

この道=タオは、中国古来の思想に基づいた言葉です。

タオの始祖は、諸説ありますが、諸子百家の一人である道家の「老子」だと言われています。

その老子は、このように言っています。

「有物は混成し、天地に先じて生ず。~中略~ 以て天下の母となすべし。吾れその名を知らず、これに字して道と曰う。」(老子道徳経25章)

「これは、宇宙を作りだし、宇宙の始まりの前から存在し。~中略~ すべての元となっている。しかし、名前すら無いもの、それが道である」(訳:管理人)

上記より、道とは、この宇宙を生み出した何かのことであり、宇宙の根源である何かであると言えます。

私は、この宇宙を生み出した何か、この宇宙の根源である何かを自分自身で体得することがタオの実践であると考えています。

そして、このタオの目的は「不老不死」です。

不老不死と言っても、未来永劫永遠に歳を取らずに生き続けるという意味では無く、この世の苦しみの根本原因である「死への恐怖」から自分自身を解放し、自由に生き、今のこの生を楽しみ真に幸せに生きることだと捉えています。

このタオの実践のことは、「道(タオ)」や「仙道」「内丹術」または「気功」等と昔から呼ばれてきました。

当サイトでは、この実践のことを全て含めて「タオ」「タオの実践」「タオの練習」と表現いたします。

目次

このサイトをお勧めする方

お勧めの方

  • 気功、仙道、内丹術等を行っている方、また、これから始めようと思っている方
  • ヨガを行っている方
  • マインドフルネスや各種現代瞑想を行っている方
  • その他、より良い人生を送りたいと思っている方全て

お勧めしたい理由

私がこの道を志したのは、少年期にひょんなことから出会った野上小達先生という鍼灸師かつ中国拳法家の方が見せてくれた「気の力」の影響です。

そこで、当時本屋にあったタオ(気功、仙道内丹術)関係の本を全て買い漁り、目を皿のようにして読み込み、自分自身で修練を実践していました。この時13歳。

当時は今のようにインターネットが発達した時代では無かったので、その時に色々な疑問や問題が表れてもどうにも解決できず、悶々としたことが多々ありました。

また、気が自分でコントロール出来ずに暴走する現象である偏差になって大変な思いをしたこともあります。

そこで、これからタオを実践し、階段を昇って行かれる皆様に、私の経験が役立てつのではないかと思っています。

サイト開設の想い

タオの実践遍歴

私は、このタオの実践を1986年に開始しました。

途中怠っていた時期もありますが、かれこれ30年以上行っており、また、指導を10年以上行っています。

また、大学時代には中国古典哲学の研究をしていました。

そして、道縁のある師より少なからずの指導を受け、また、多くの方々に指導をさせて頂く機会を持たせて頂いた過程で多くの学びと気づきを得てきました。

そのような経験を踏まえて、タオを志す同好の士の方々に対して、タオの叡智とその奥深さ、そして、人生に役立てる方法を可能な限り易しく紹介、解説させて頂きます。

タオの実践自体の目的は、宇宙を生み出した何か、宇宙の根源である何かである「道(タオ)」と一体化し、そこに還っていくこと。究極は「不老不死」です。

日本人に馴染みの深い仏教用語で表すと、「悟り」とか「解脱」ということになります。

しかし、別にそうならなくても、その前段階の実践過程でも十分過ぎる程人生を豊かに幸せにしてくれると思っていますし、私自身もこの叡智のお蔭で幸せな人生を送れています。

よって、当サイトをご覧くださる一人一人にとって必要な情報を取捨選択して頂き、お役にたてれば幸いです。

なお、紹介する内容は、可能な限り古典の体系を順守したいと思っていますが、流派・指導者により概念や用語の使い方がまちまちな点がとても多いので困難です。

そこで、私の実践・指導経験によって理解、実践し易いように再構築していることをご了承願います。

また、私は、タオの思想を人生の礎としていますが、道教を含めて特定の宗教には一切帰依しておりませんし、他の思想を否定するような意図は一切持っておりませんことをご理解願います。

「Road to TAO」の意味

当サイト名の「Road to TAO」は、直訳すると「道への道」となります。

タオとは、この言葉の起源である中国語の「ダオ(dao)」の英語表記です。

これを中国語、日本語で表記すると「道」となります。

そこで、「タオへ至る為の道程」というような意味で命名いたしました。

なお、当サイトは今後英語でも情報発信していく予定ですので、当初よりグローバル基準のTAO表記をサイト名として使用しています。

謝辞

少年期に道縁を結んで下さった馬氏通備門の野上小達先生

大学生の頃からご指導頂いた太気拳至誠塾の高木康嗣先生

晩年までご指導くださった大森曹玄先生直系である臨済宗禅師鉄舟会の市川猛先生(故人)

小周天の指導について実演で示して下さったタオ内丹作舎の春桃原先生

その他多くの方々にご指導を頂戴してきましたが、名前を出させて頂いて良いものか分からない方もいらっしゃるのでこの場では伏せさせていただきます。

諸先生、先輩方にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。

参考文献

特に参考とさせて頂いている文献につき、以下に記します。

書籍

WEBサイト

  1. 「築基参証」許進忠著/神坂風次郎訳
  2. 「道教と仙学」胡孚琛著/神坂風次郎訳
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