タオの瞑想に使える技術

タオの修練の本質は、瞑想にあります。

そこで、実際に役立つ瞑想の技術について解説します。

瞑想時にどのような意識を持てば良いのか、呼吸法は何を使えば良いのか等と疑問を持つ方の参考になれば幸いです。

目次

瞑想に使える技術の種類

タオの修練をするうえで知っておきたいものには、吐納法、禅定法、存想法があります。

それぞれの技術は単体で成り立っているわけではなく、相互に補完し合う関係にあります。

この他にも様々ありますが、まずはこの3つから理解、習得して頂くことをお勧めします。

吐納法

呼吸を主とする修練法のことです。

吸気の練習を主とするものと呼気の練習を主するものとの両者の違いからまた、納気、吐気、胎息の三つがあります。

納気法

納気法とは、気を体内に納めることで、息を止めることを主とする修練法です。

息を吸った後に、息を止め、その後に吐きます。

吐気法

吐息法とは、呼気を主とする修練法です。

六字訣と併用すると効果が高いです。

禅定法

禅定法というのは、意念を内に集中し、静座して思いを凝らし、静を練るのを主とする修練です。単に静座法とも呼びます。

日本人に馴染みの深い座禅を思い浮かべて頂くと想像しやすいでしょう。

ここでは数息観法を紹介します。

そのた、止観法、壁観法等がありますが、初心者向きではありません。

数息観法

A 数息観法は、呼吸を数える、呼吸を聴くなどの方法で、心を集中させることにあります。

六妙法と呼ばれる不静から静に入る六つの段階の修行法があります。

六妙法

1,修数法

呼吸を調え、そして落ち着いてゆっくり呼吸を数える。
ーから十まで心を散らすことなく、もっぱら心を集中して数える。

2,修随法

ただ息の出入りにしたがい、意念を分散させないようにする。

3,修止法

この段階では、すでにかなりの安静状態にあり、呼吸を数えることもなく、もっぱらその静寂の境にひたる。

4,修観法

心が安静の境地に入ったら、空中に流れる風さながらの呼吸と芭蕉の幹のような空虚さを自身の体に感じとる。

5,修還法

注意力を外景から内景に移し、内象を観察し還原(本源にもどる)する。つまり観察しながら呼吸を感じとる段階から、呼吸をコントロールするという意識を味わえる段階に到達する。

6,修浄法

妄想することもなく、心は静かな水面の如く、全く静の境地に入る。

存想法(存思法)

存想法というのは、一種のイメージを伴う修練法で、意念を集中し、意念を練るのことを主とします。

「存」とは自己意識を強化することで、「想」とは自身の体を想う(気遣う)ことともされています。

修練時に体内の事物あるいは体外の事物をイメージします。

例えば、体内の五臓をイメージする時に、五行に基づく赤い心臓、青い肝臓、自い肺臓、黄色い牌臓、黒い腎臓などを想像したり、また、体外の宇宙を想像する時に、五行に基づく惑星のエネルギーが自分に入ってくるのを想像したりします。

また、小周天の際に真気が尾間(尾骨)から背中に上昇し、泥丸を透して邪気を追い払うことを想像したり、また、足から邪気を追出すことを想像したりします。

まとめ

  • タオの瞑想に使える技術として、吐息法、禅定法、存想法等がある
  • それぞれ交互に補完しあう関係性にある

 

 

 

 

 

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