この記事では、タオの修練や気功法を行っている時に感じる気の感覚の種類・分類について紹介いたします。
修練をしている中で、「自分が感じているのは何だろう?」「他にはどんな感覚があるのだろう?」「この後どういう感覚になるのだろう?」と思っている方の参考になれば幸いです。
目次
気の感覚の種類
これまで多くの方に気を感じる練習を教えてきましたが、その経験から、一般的に以下のような感覚を持つ方が多いです。
このうち、「温度」「電気」「磁力」の感覚がトップ3です。
人間の体は全身で神経活動を行っています。
そして、神経活動は、電気信号の流れであり、電気が流れているところには熱が発生し、また、磁力が発生します。
よって、初歩の段階での気の感覚は、正にこれを感じ取っていると言えるのではないかと推測しています。
温度
- 熱い、暖かい
- 寒い、冷たい
電気
- 電気が通ったようなピリピリした感じ
磁力
- 引っ張られる
- 圧迫される
- 膨張する
- 引き合わされる
重量
- 重い
- 軽い
風
- 風が吹いているような
質
- 硬い
- 柔らかい
光
- 光って見えるような
色
- 特定の色が見えるような
音
- 何かが聞こえるような
「八触」気の感覚の伝統的な分類
気功法には、「八触」という気の感覚の伝統的な分類があります。
以下に紹介いたします。
動触
- 体のある部分の筋肉がピクピク動く感触
痒触
- 全身あるいは部分的に皮膚がかゆくなる
軽触
- ふんわりした軽い雲さながらに大空をただようような感じ
重触
- 水中に沈んだ重い石のように頑として動かないような感じ
冷触
- 体が冷たくあるいは涼しく感じられる
暖触
- 体が暖かく感じられる
渋触
- 体が、きめの粗い樹皮のようにかさかさになった感じ
滑触
- 体が清らかで滑らかになった感じ
その感覚をどうすれば良いのか
気の感覚を感じたら、その感覚を快か不快か、つまり、自分にとって心地よいかどうかで分け、その感覚を強めていく方向で修練すると良いです。
自分にとって心地よい気の感覚を優先して修練しましょう。
まとめ
気の感覚は自分自身にとって感じやすい感覚とそうでない感覚があります。
自分にとってより感じやすく心地よい感覚を優先して修練することが進歩のコツです。
それが、自分自身と向き合うことそのものとなり、今後の修練を深めることにつながります。
是非ご自身の感覚に向き合ってくださいね。